パチスロの確率は「65536分の何個あるか」で決まる話


当サイト「けんのスロットシミュレーション」では様々な解析値を掲載しております。

今回は、その解析値がどのような考え方で算出されているか、少しだけご紹介したいと思います。

✅パチスロの抽選は「65536個の乱数」から行われている

パチスロの内部抽選は、「65536通りの乱数(16bit)」のうち、どれだけの数が当選に割り当てられているかで成立する仕組みになっていると考えられています。

▶ 抽選の仕組み(例)

パチスロ機は、毎ゲームごとに「1〜65536」の乱数を発生させ、その数値があらかじめ設定された当選番号のいずれかに一致すれば、ボーナスや小役が成立します。

たとえば、以下のような計算になります。

・ボーナスフラグが45個ある場合:

65536 ÷ 45 ≒ 1/1456.356

このように、当選フラグの数は必ず「整数」で構成されており、出現率もそれに基づいた理論的に割り切れる数値になります。

❌ 「1/345.33」や「1/1433.02」のような確率は存在しない?

実際の解析サイト、公式サイトなどでは、「1/345.33」や「1/1433.02」といった65536個のうち、整数で割り切れない中途半端な値が掲載されていることがあります。

たとえば:

重複BIG確率:1/345.33 と書かれていても
65536 ÷ 345.33 = 約189.7779個

となり、小数点のあるフラグ個数は基板では実装できません。


しかし、これらの多くは以下のような理由によるものだと考えられます:

・実戦から得られた平均値

・表示の便宜上の丸め処理

・メーカーの意図的な隠ぺい

などが主な理由と考えられ、実際の抽選テーブルに基づくフラグ個数とは一致しないことが多いです。

✅ 当サイトでの確率の出し方

当サイトでは、解析値を推定する際は原則として「65536個の乱数のうち、何個がその役に割り当てられているか(=フラグ個数)」をベースに計算しています。

したがって、たとえば下記のように「整数個」に基づく理論値を掲載しています:

フラグ個数出現率(理論値)
44個65536/44 = 1/1489.455
45個65536/45 = 1/1456.356
46個65536/46 = 1/1424.696

このように、当サイトでは実際に基板が使用している可能性のある「実際のフラグ個数」に即した形で情報を提供しているため、シミュレーターや設定判別ツールにおいては、より再現性が高く、より精度の高い設定判別が実現できていると考えております。

🐯マイジャグラーVの例

マイジャグラーVで考えてみましょう。

例えば、マイジャグラーVの設定6のBIG確率は公式サイトによると「1/229.1」とされています。

では、これは65536個の内、何個が当たりなのでしょうか?

次の計算式で求めることができます。

65536 ÷ 229.1 = 286.0584897個

という結果になりました。

286.0584897個は整数ではありませんが、おそらく286個であろうと推測できます。

ここから真の出現確率を求めることができます。

65536 ÷ 286 = 229.1468531

マイジャグラーVの設定6のBIG確率はメーカー公表値では「1/229.1」ですが、

これは便宜上、丸められた値であると思われ、実際の出現確率は「1/229.1468531」であると推測されます。

当サイトでは、このようにして求めた値をシミュレーターや設定判別ツールに取り込んで精度の向上に努めています。

💡 まとめ

・パチスロの抽選は65536個の中に何個当たりが存在するかで決定される

・小数点のあるような当選個数(例:45.7個)は実装不可能

・当サイトでは、65536分の何個あるかという考え方を前提に、理論的にあり得る確率を掲載

なお、この考え方はあくまで過去機種の傾向や業界内の一般的な仕組みに基づいた推測であり、公式情報ではありません。参考情報としてご理解ください。

今後も、できるだけ信頼性の高い情報と再現性のある解析をお届けできるよう努めてまいります。


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