世には多くのパチスロ設定判別、設定推測ツールが出回っています。
かくいう私もけんのスロットシミュレーションで設定判別ツールを公開しております。
（判別ではなく推測では？といった議論もあるかもしれませんが、本筋ではないため割愛）
既存ツールが抱える課題
設定判別ツールとは、概ね、「回転数」「BIG回数」「REG回数」を入力することで、設定１から設定６までそれぞれの可能性がどれくらいかを計算して表示するものです。
この際、多くのツールでは、ホールには設定１から設定６まで均等に配分されていることを前提として算出した可能性を表示しているため、実際の可能性との剥離が生まれます。
そのため、私のツールでは「設定配分」を指定できる機能を設けています。
この機能により、実際のホールの設定配分に準じた形での判別を可能としています（ホールの設定配分の多くは予想となるわけですが）。
が！
今回、話したいことはこの機能のことではありません。
判別結果の「数字」をどう信じるか？
今回お話しするのは判別結果の「信頼度」についてです。
下記の２つのネオアイムジャグラーの実戦データをみてください。
Ａ）
回転数：1,000
BIG：3回
REG：7回
Ｂ）
回転数：7,777
BIG：29回
REG：30回
これらのデータをツールに入力した判別結果を見てみましょう。
Ａ）
Ｂ）
となり、ＡもＢも一番可能性の高い設定は設定５で３２％弱と同じような結果になっています。
この「３２％」という数字の信頼度について考えたのです。
結果は同じ３２％ですが、
Ａの試行回数は1000回であるのに対し、Ｂの試行回数は7777回と大きく異なります。
当然ながら、試行回数が多いほうが信頼度が高くなるわけですが（Ａは将来、結果が変わる可能性がＢよりも高い）、
それが判別結果からだけでは読み取ることが難しいのです。
そこで、今回、それを数値化し、「信頼度スコア」なるものを作りました。
信頼度スコアとは
先述の通り、設定判別結果に対する信頼度を数値化したものです。
信頼度が低い→将来、値が変わる可能性が高い
信頼度が高い→将来も値が変わる可能性は低い
といった感じです。
百聞は一見に如かず
まずはＡとＢ、それぞれの信頼度スコアを見ていきましょう。
Ａ）
Ｂ）
このようにＡが21.47点であるのに対し、Ｂは56.22点と高くなっています。
信頼度スコアは100点満点です。
点数に応じた解釈については、下記のようにしています。
スコアの目安（5段階評価）
・0～20点： 様子見レベル
データが非常に少ないため、判別結果はほぼ参考になりません。
・20～40点： 判断保留レベル
データが不足しており、まだ判断するには早く、今後の展開を注意深く見守る段階です。
・40～60点： 判断可能レベル
ある程度の情報が集まり、判別結果の信頼性が高まっています。このあたりから、打ち続けるかどうかを判断する目安にできます。
・60～80点： 確信レベル
データが十分に集まっており、判別結果の信頼性が高いと言えます。
・80～100点： 断定レベル
設定にほぼ間違いがないと断言できるレベルです。
このことから、Ａは結果が設定５の可能性が一番高く、３２％あるとはいえ、
データ（試行回数）が不足しているため、信頼性に欠ける。
Ｂはある程度、試行回数が足りているので、押し引きの材料となり得る…としています。
このように「まだ判別結果は大きく変わりそうだな…」となんとなく感じていたものを、この信頼度スコアによって数値化することで、より明瞭化するといった設定判別ツールの新提案となります。
信頼度スコアの求め方
総合評価100点満点の内訳は以下の通りです。
✅判別スコア（50点満点）
最も高い判別結果の可能性（％）を0.5倍して算出します。
例：設定5の可能性が68%の場合、68 × 0.5 = 34点
✅試行量スコア（50点満点）
7,000Gまで回せば40点とし、それ以降は少しずつ加点。
少しずつ加点する10点（ボーナスポイント）の求め方は、
ボーナスポイント＝10点 × （回転数 – 7,000回転）÷ 32,000
としています。
この数式から試行量スコアは39,000回転で満点となります。
この39,000という数値は、ジャグラーのような機種のボーナス確率で、これくらいの試行量があれば（統計的に）ある程度収束が見込めるといった試行錯誤の上に決定した値です。
対象機種
信頼度スコアを採用しているのは、ジャグラー、ハナハナシリーズとなります。
この信頼度スコアが設定判別する上での駆け引きの一助となれば幸いです。