2025年7月7日に導入開始となった、ボーナストリガー機の「アレックスブライト」。
今回はそのBIG中(以下、BB中)における小役確率について解析した内容と、それを踏まえた設定判別の考え方について整理していきたいと思います。
BIGの構成と獲得枚数の仕組み
まずはBB(BIGボーナス)の基本的な構成を確認しておきます。
・BIG消化後は100%でBT(ボーナストリガー)に突入
・BT中は以下の振り分けで終了条件が決まります
・鳥揃い(10%):BT継続(BrighTループ)
・JAC揃い(90%):BT終了
・BIG・鳥揃い・JACのいずれも獲得枚数は最大176枚
・消化ゲーム数は各15G
・1G目(技術介入):11枚獲得(3枚掛け)
・2G目以降:各15枚獲得(3枚掛け)
実際の獲得枚数は以下の通り計算されます:
▶BB1回あたりの獲得枚数(1セット分):
(11-3)×1 + (15-3)×14 = 176枚
BT突入後の獲得枚数内訳
BT中は「待機中」や「継続」などによって獲得枚数が変動します。
▶BrighTループなし(JAC1回で終了):
BIG 176枚
→ BT待機中 1枚掛けで1G消化(-1枚)
→ JAC 176枚
= 合計 351枚
▶BrighTループ1回あり:
BIG 176枚
→ BT待機中(-1枚)
→ 鳥揃い 176枚
→ BT待機中(-1枚)
→ JAC 176枚
= 合計 526枚
BB中の小役構成と公表確率
ここからが本題です。
BB中(BIG+BrighTループ中)は以下のような小役で構成されており、「JAC中」は対象外です。
まずは公開されているBB中小役確率です。

一部の小役には設定差が設けられており、特に「羽羽鳥A~C」は設定判別の中心になります。
また、ユニメモで記録されるのは「羽羽鳥A」「羽羽鳥B」「羽羽鳥C」の3役のみとなっており、それ以外は自力カウントが必要です。
公表確率と65536個のズレ

各設定のBB中小役確率をもとに、「65536分の1」で出現個数を逆算してみたところ、各設定での合計個数が65536とわずかにズレていることが判明しました。
これは、おそらく公表されている確率が小数第1位に丸められており、四捨五入による誤差が生じているためと考えられます。
補正の考え方:羽Aで調整

このズレを補正するために、確率が最も高く誤差の影響を受けやすい「羽A」の個数を微調整し、全体の合計が65536個になるように整えました。
これにより、「BB中は排他的かつ網羅的(1ゲーム中に必ずいずれか1つの役が成立)」という前提が成立し、設定別の小役出現個数表が完成します。
羽Aは本当に記録不要なのか?
この構成が正しいと仮定した場合、以下のような考え方が成り立ちます。
▶BB中は完全に1/1構成:
・全ての役は排他的かつ網羅的
・小役の合計個数 = 65536個
▶ 羽Aの位置づけ:
・羽Bは全設定共通 → 判別に不要
・羽羽鳥A~Cはユニメモに記録 → 判別に使用
・リーチ目役は発生頻度が低いため、あれば精度UP
・羽Aは 残りの確率=「1 – 他の役の合計」 で求められる → 冗長
よって、羽Aはあえてカウントしなくても他の役の出現数から逆算的に判別への影響を織り込むことができる、というわけです。
実戦での設定判別精度は?

当サイトで公開しているアレックスブライトの設定判別ツールでは、
ユニメモから取得可能な「羽羽鳥A」「羽羽鳥B」「羽羽鳥C」の3役を入力して判別を行う仕様としています。
▶実際に試してみたところ:
・ネット上に掲載されたユニメモ結果(約5,000G分)からでも、高精度で設定特定が可能
・一つの設定が90%以上の確率で浮上するケースも多く見られました
・リーチ目役も入力すればさらに精度向上しますが、必須ではない
まとめ
・BB中の小役は排他的かつ網羅的(1G=1役成立)で構成されている可能性が高い
・羽Aは他の役の出現状況から逆算できるため、記録不要
・羽羽鳥A~Cの3役を入力するだけでも、高精度な設定判別が可能
・リーチ目役は記録すれば精度アップ、しなくても十分実用的
最後に
あくまでこれは筆者の解析・仮説に基づくものですが、
実戦時の効率や精度を両立させるには「羽羽鳥A~C」だけの記録でも十分だと感じました(BB中については)。
判別ツールではリーチ目役の入力欄もありますので、余裕がある方はぜひ入力してみてください!